置き引きやスリなどの盗難の実例
実際に自分が経験したドロボーや詐欺などの話が中心ですが、人から聞いた話もあります。参考にしてください。
 
目   次
アジア編  1.サムイ−バンコク間の夜行バスでの盗難
 2.バンコク市内で多発する宝石屋詐欺
 3.詐欺ボートに載せようとするヤカラ
 4.睡眠薬(麻薬)を飲まされる事件
 5.自称シンガポール人によるクレジットカードによる寸借詐欺
 6.ドラッグの誘惑
ヨーロッパ編  1.悪名高きバルセロナ
 2.飲食店や空港などでの置き引きとひったくり(事例が7つあります)
 3.電車での置き引き
 4.あの手この手のスリ
  ・観光地のスリ
  ・日中の電車や地下鉄の中のスリ
  ・夜行列車の就寝中のスリと言うかドロボー
  ・エスカレーターのスリ
  ・駅の自動改札のスリ
  ・バスターミナルのスリ
 5.スリ対策について
サイト内で記述
しているエピソード
 1.ミラノ中央駅のケチャップを使ったドロボー
 2.イタリア、始発電車内での茶番劇による置き引き
 
 

アジア編(タイばかりですが・・・)
 
1.サムイ−バンコク間の夜行バスでの盗難
バンコクとサムイ島の間の夜行バスでは相当むかし(25年くらい前)から盗難が多発しています。もう「伝統」と呼んでも良いくらいの路線です。特に、サムイ島からバンコクへの夜行バスでは「盗難は避けられない」という噂もあるくらい、ドロボーは徹底しているらしいです。すべてのバスではなく、旅行代理店で購入するジョイント・チケットものらしいですが、そこらへんの区別はワタシも良く判りません。自分でバスターミナルに行ってチケットを買って普通のバスに乗れば、少しは安全なのかもしれません。まあ、いずれにしても、ワタシもやられました。バンコクのツーリストポリスに行ったら、同じバスに乗っていた西洋人も3人来ていて、盗難のすごさが判りました。
 
ワタシの盗難ケースを説明すると、カモは後方の席に座らされます。何故後方に座らされるかと言うと、バスの一番後ろにはトイレがあるからで、暗い車内で盗んだカバンやデイパックをトイレに持込み、トイレの灯りでカバン等の中から貴重品を抜き、そしてまたカバン等をソッと返すからです。乗客が朝起きて、自分のカバンの中を見て、「あっ、財布がない!」とバスの中で騒がれるのはドロボーにとっては不都合なので、現地で使用している財布は盗まないと思います。中身は少し抜くかもしれませんが。大抵の場合、カバンの奥にシッカリとしまってあるもの=普段取り出すことが少ないもの、たとえばパスポートや自国の現金が入った貴重品袋のような、そういうものが盗まれます。そして、ゲストハウスにチェックインする時にパスポートの提示を求められて、はじめて盗難にあったことに気が付く・・・という訳です。このパターンの盗難が多発したため、到着地のバンコクでバスに警察が乗り込んできて、乗客に「自分の財布や貴重品がちゃんとあるか確認してくれ」といったことがなされる場合もあるようです。
 
何故、ドロボーは乗客の持っているカバンやデイパックをコッソリとトイレに持って行くことができるのでしょうか?
ワタシの場合、犯行はおそらく3時頃に行われたのではないかと思います。この時間帯は乗客はほとんど寝ていますし、ワタシもグッスリでした。デイパックは胸に抱えるように寝ていましたが、実際にどのようになっていたのかは判りません。もしかしたら膝の上に置いているだけの状態だったのかもしれません。バスは昼の3時頃にサムイ島を出発しているので、乗客の疲れがピークのグッスリ時間に狙うのでしょう。ワタシも2時くらいまでは頑張って起きていたのですが・・・。
 
最近では、旅行者がみんな気を付けているので盗みにくくなったためか、手口がエスカレートしているようで、飲み物に睡眠薬を入れたり、空調から睡眠剤を流す・・・というウワサもあるくらいです。いずれにしても、これは組織的な犯罪で、バスの運転手や旅行会社が関与していることは明らかです。なにしろ、ワタシはバスに乗った時、空いている前の席に座ろうとしたら、旅行会社の人間が「席はここだよ」と後方の席に案内したくらいだし、ツーリスト・ポリスで会った西洋人も後方の席でした。
 
「ずっと起きていれば大丈夫」と思っても、睡眠薬等で無理矢理寝かされる場合もあるかもしれず、このバスに乗る場合は、バッグを鍵付きのワイヤーでカラダに固定しておくとか、そのくらいしないとダメかもしれません。海外からの旅行客ばかりが乗るバスで、睡眠薬により乗客全員が眠らされ、すべての貴重品が盗まれ、バスは眠らされた乗客ごとそのまま路上に放置された・・・というトンデモナイ事が起きたというタイですから、荷物をワイヤーでカラダに固定してもダメな場合もあるかもしれません。また、バスのトランクに入れた大きな荷物も探られる・・・という話も聞きますので、貴重品をバックパックに入れるのはやめたほうが良いようです。
 
 
2.バンコク市内で多発する宝石屋詐欺
実際に宝石屋に連れていかれて、宝石を買ったことはないので、宝石屋内でどのようなセールストークで宝石を買わされるのかは判りません。また、買った宝石が二束三文のクズ宝石なのかどうかも判りませんが、バンコクで良く遭遇するのが、この宝石屋詐欺です。これも相当むかしからあるので伝統的な詐欺と言えます。
 
たとえばワットポーへバスで行けば、バスを降りたところで、かなりの確率で宝石屋に連れていこうとするヤカラに会います。バス降り場はワットポーの入口近くではないので、そこらには観光客がウロウロしていません。それを良いことに、「今日はワットポーは休みだよ」と、ご丁寧に忠告してくれるのです。あるいは「今日はワットポーは2時までは休み、開くのはそれから」と言われる場合もあります。ワットポーではすでに5回ほど、そんな経験があります。
 
もちろん「休み」というのはウソで、「このトゥクトゥクで他のお寺を回れば良い、10バーツだよ」などと提案してきます。トゥクトゥクとグルです。そもそも10バーツは安すぎますが、10バーツは安いので、「大理石寺院に行ってくれ」とその手のトゥクトゥクに乗ったことがあります。しかし、暫く走って、トゥクトゥクを停めたドライバーは「どこへ行く?」と、ふざけたことを聞き、「政府の宝石屋がどーのこーの」と言うので、「ここまで」と思って、トゥクトゥクを降りました。もちろん10バーツは払いませんでした。目的地まで行かなかったのですから。再びワットポーへ戻って見学しましたが、まあ、「後学のため」と乗ってみた結果がこれでした。こういうマネは危険かもしれないので、なるべくしないようにしましょう。
 
ワットポーではなく、ジムトンプソンの家の入り口(ラマ1世通り)でも、この手のヤカラに2度遭遇しました。こちらはグループで活動しているようで、まず男が、英語で「どこへ行くのですか? ジムトンプソンの家? 今日は休みですよ、ナショナルホリデーだから。日本人ですか?私の妹は慶応大学で勉強しています」・・・とハナシは続きます。このあたりのヤカラはだいたいこんな感じの話で日本人旅行者の警戒を緩めようとするのではないでしょうか。「来週日本に行くので日本の話を聞きたい」というのもありました。「ジムトンプソンの家が休み?」などと「地球の歩き方」などを確認しようとすると、つまり「疑い」を持つと、すさかず、小道でクルマを洗っていたオバサンにタイ語で確認するように「○×△○×△」と聞き、「ほら、休みだって」と、オバサンも頷いています。ワタシはここで迂闊にも「ジムトンプソンが休み」であることを信用してしまいました。ところが、その男は「今日は政府主催の宝石屋のバーゲンセールがあるので、そこへ行ったらいいよ」。なんだ、やっぱり詐欺野郎か・・・と判ったのですが、宝石屋の場所を聞いて、ノコノコそちらのほうへ歩き出すと、ワタシが目的の宝石屋まで間違いなく行くようにと、今度は別のおじさんが付いてきて、道に迷うと「こっちだよ」と教えてくれました。このおじさんは英語も日本語も喋れないようで「誘導係」のようでした。おじさんのお陰でワタシは無事に宝石屋までたどり着きましたが、店の写真を撮っただけで、また戻りました。戻ってみると、最初に話しかけてきた男はいませんでした。宝石屋はラマ1世通りを西に200mくらい行き、BanThatThong(バンタットトン?)通りを右に曲がる交差点の角にある店です。気を付けましょう。
 
 
3.詐欺ボートに載せようとするヤカラ
この詐欺も2回経験があります。1回は川向こうのワット・アルン(暁の寺)に行こうと思って、渡し船が出る船着場が良く判らなかったので、トゥクトゥクに乗って船着場まで行きました。トゥクトゥクのおやじが「こっちだよ」と連れていってくれた場所に船はありましたが、値段を聞くと「600バーツ」とのこと。「料金は1バーツだろ」と言うと、ワット・アルンだけでなくいろいろなところをまわるという話でした。これはトゥクトゥクのおやじの紹介料稼ぎのアルバイトでしょうが、それから数年後、今度は泊まっていたホテルの前で怪しいおやじに話しかけられ、アレコレ話をしたあと、「さて、チャオプラヤ・エクスプレスでワットポーに行くので、これから乗り場へ行く」と話を切り上げると、「このトゥクトゥクで行けばサパーン・タークシンまで30バーツだよ」と言うので、目の前に停まっていたトゥクトゥクに乗りました。たとえ怪しくても、30バーツと言ったのだから、30バーツしか払うつもりもありませんでした。ところがトゥクトゥクが着いた場所はサパーン・タークシンではなく、見覚えのある船着場でした。そうです、数年前に連れて来られた船着場でした。場所は、シャングリラ・ホテルの横あたりです。プツンと切れたワタシはトゥクトゥクのドライバーに「ホテルまで戻れ!」と怒鳴り、ホテルまで戻るとおやじが「何事?」と言う顔をしたので、「サパーンタークシンに行かなかったぞ、これは詐欺か?」と詰め寄ると、「いや、トゥクトゥクのドライバーはちゃんと理解していなかったのだ、あのトゥクトゥクならちゃんと行くだろう」と言うので、とりあえずおやじを脅したので気が済み、そのトゥクトゥクに乗ると、今度のドライバーは「船着場は2時まで閉まっている。まだ時間が2時間以上あるから、オンナのいるところに行かないか?」「うるせー、黙って船着場まで行け!」と運転席の背を蹴りました。ドライバーはしぶしぶ行きましたが、もちろん、船着場は開いていました。
 
ホテルの前あたりのトゥクトゥクやタクシーは基本的にタチが悪いので、道を流しているタクシーを拾いましょう。また、そういうヤカラと喧嘩をすると刺されるかもしれず、あまりカッカするのはやめましょう → 自分。
 
さて、もし、連れて行かれた船着場のボートに乗った場合、どうなるのでしょうか? 悪党が連れていく常習犯的なボートですから、「言われた値段と全然違う」とか「ロクに観光もせずお金だけ取られた」とか、そんなことになるかもしれず、良くあるハナシが、「もっとカネ出せ!」と船の上で脅されるというパターン。チャオプラヤ川の真ん中で逃げることも出来ず、凄まれて、お金を払う人も多いようです。川に飛び込んで逃げた・・・という人がいたらしいですが、ホントかどうかは判りません。
 
いずれにしても、教訓は「○○は休みだ」とこっちが聞きもしないのにお節介にも言ってくるヤカラは「魂胆がある」と思って間違いないでしょう。「まあ!ナンテ親切な人」などと思ってはいけません。
 
 
4.睡眠薬(麻薬)を飲まされる事件
この経験はありませんが、友人がインドで経験しています。タイでも、この手の犯罪が多いようなので、参考のために書いておきます。
 
諸外国(US/UK/Australia)の政府のHPの「旅行者への注意」です。
それは、飲み物にドラッグを入れられて、お金を盗まれ、レイプされ(女性だけではありません、男性も対象)、路上に放置され、目が覚める・・・という事例です。かなり頻繁に発生しているようで、これは大抵の西欧人がバーなどでお酒を飲む習慣があるからかもしれません。睡眠薬を飲まされて眠ってしまうため、何をされたのかは記憶にないので、「最悪」ではないものの、病院で検査を受けてAIDSに感染していることが判ったというようなケースもあるようです。
 
パンガン島のフルムーン・パーティでの被害報告が最も多く、パンガン島ではフルムーン・パーティ開催時は、悪党がカモを待ち受けていて、「あいつに睡眠薬(麻薬)を飲ませてやろう」などと、島に着いた時からターゲットにされているかもしれず、十分に注意したいものです。
また、フルムーン・パーティのために2〜3日前からパンガン島に滞在する場合、顔見知りになった人間に「どこに泊まっている?」と聞かれ、おめでたくも教えると、フルムーン・パーティ中の留守に、部屋の中を物色されることも良くあるそうです。どうしてかと言うと、パーティで自分がラリっちゃう訳ですから、みんな貴重品は持たないで出掛けます。それくらいの「警戒心」はあるということですね。でも、相手のほうが上手です。部屋に隠したパスポートを含む貴重品を探し当てて一稼ぎですから。バンガローの従業員とグルかもしれません。パンガン島には、フルムーンではなく、新月のブラックムーン・パーティというのもあるので、ドロボー達は稼ぎに稼いでいるように思います。
 
また、パタヤやプーケットやサムイなどのビーチにたくさんあるオープン型のバーでは、トイレなどに行ったスキにカウンター上に置いた飲み物にドラッグを入れられ・・・、翌朝、野外に転がされている自分に気が付く・・・ということも多いようです。
 
旅先で親切にされ、家に遊びに行き、「恋人」として付き合いが始まり、ジワジワとお金を貢ぐことになるなら、これは「恋愛の延長」と考えればヨシですが、初めて行ったその家で、飲み物にドラッグを入れられ、身ぐるみ剥がされて大勢からレイプされ、知らない場所に廃棄されてはかないません。しかも、大抵の場合、盗られたお金や貴重品を取り戻そうと思っても、その家への行き方が判らないのがフツーです。まさか、あんなに親切な人達だったのに・・・と後悔しても手遅れです。「親切さを装った犯罪」はどんどん巧妙になっていると思うのでご注意ください。
 
そもそも「自分がそんなに親切にされるいわれはない」と思うことが重要です。ワタシも昔、町中やバスで初めて会った人達から「それじゃあ、ウチに泊まれば良いよ」と何度か"親切"にも言われたことがあります。魂胆があるような人達には見えませんでしたが、他人の家に泊まること自体気を遣うことだし、好きにオナラも出来ないのはイヤなので、断りました。誘いに応じていたらどうなっていたでしょうか? 
今は眉間に皺を寄せて歩いているので、そんなことを言われることもありません。また、タイなどでは昔は旅行者を親切にもてなすということがフツーだったかもしれませんが、最近は習慣も変わってきて、その手のことは稀になっているようにも思います。なにしろ、昔、電車で同じボックス席に座った女子高生2人と話をしていると「私達もそこに住んでいるので、ウチにいらしてください。父も母も喜びます」と言われたことがあります。これはどう考えても「魂胆がある」とは思えませんし、ホンの少し知り合いになって、親戚知人を集めてパーティのようなことをしてもらったことも昔はありました。
 
「親切」は難しいですが、家に遊びに行ったら、飲み物や食べ物はフツーに勧められます。それをクチにしない・・・という訳にはなかなかいかないです。「クチにしなければ良い」という人もいますが、それなら、そんな人にノコノコ付いていくこともありません。まあ、「冒険」なら別ですが、いずれにしても、眠らされて、丸裸にされ、強姦までされて(男性でも)、AIDSになって、そしてそこらに棄てられてはかなわないので、「親切にしてくれる」のは魂胆があると考えたほうが無難です。もっとも、1ヶ月くらいの時間を掛け、親切&仲良くなる・・・という深慮遠謀型もあるようなので、気をつけたいものです。
 
 
5.自称シンガポール人によるクレジットカードによる寸借詐欺
これは外務省の海外安全情報で警告されている、最近多い犯罪だそうです。ワタシは経験がありません。被害者はスクンヴィット通りを歩いている主に1人旅をしている日本人男性とか。しかし、この被害者は正直同情の余地がない・・・という点で、上記1〜4の被害者とはちょっと違います。
 
自称シンガポール人の女性の旅行者から「お金もクレジットカードも盗まれてしまった、親から送金してもらうにもクレジットカードがないからお金をATMから引き出せない。シンガポールの親に頼んで、あなたのクレジットの口座にお金を振り込んで貰うので、あなたがATMからお金を引き出してくれないか」とハナシを持ちかけられる・・・という筋書きらしいです。
 
(以下は私見と想像を含めたハナシですので、悪しからず)
そもそもキャッシュカードとクレジットカードの一体型カードを除けば、クレジットカードからの引き落とし銀行口座ってのはクレジットカードの番号から判るの?という素朴な疑問もありますが、被害者は買春が好きな新米=半人前の1人旅をしている日本人男性って印象です。「あわよくばこのオネーちゃんと仲良くなれるかもしれない(この自称シンガポール人はタイのオカマらしいですけど)」という買春好きな旅行者のココロのスキと親切心につけ込み、日本人男性からクレジット番号を聞き、そのカード番号の口座にお金を振り込むように、目の前でシンガポールの親に携帯で電話するそうです。鼻の下を長くした日本人旅行者は、彼女の連絡先や滞在先を教えてもらってご機嫌ウキウキ。シンガポールの親から電話が掛かってきて、「送金が完了した」という彼女の言葉を信用して(信用していないかもしれないけれど)、自分のカードを使ってATMからお金を引き出して彼女に渡すそうです。結局、そのオンナとは連絡が取れなくなり、当然「親からの振込」などはなく、詐欺に気づくことになるそうです。
 
見知らぬ人からこんなことを頼まれた場合、「そりゃ大変だ、シンガポール大使館に相談したほうが良い」と答えるのが一番フツーでしょう。あるいは「同胞に頼みなよ、日本人の僕じゃなくて・・・」って感じでしょうが、「この綺麗なシンガポール人と仲良くなって、あわよくばヤレル」などと思うから、こんな単純なハナシにひっかかるのでしょうか?
 
だって、もし自分が、その自称シンガポール人と同じ状況になったらどうするか?
 
と考えれば、小学生でも判ることです。大使館に相談するか、何らかの理由で大使館に行けなくて(近くにないとか休日とか)、しかも、大使館に行く交通費すらないような状況ならば、信用できそうな同胞の日本人を探して頼む・・・のどちらかでしょう。しかも、信用できる日本人を選ぶとしたら、素性の知れない1人旅ではなく、親子連れとか、老夫婦とか、母娘で旅行してる人とか、そういう人を選ぶでしょう。なにしろ、その見知らぬ人の口座に親からお金を振り込んで貰うのですから。振り込んだ口座の持ち主が逃げたらどうする?ってのは、当たり前のリスクです。まして、風習も何も知らない見知らぬ外国人を道端でつかまえて、そいつの口座にお金を振り込むなんて、誰がどう考えたって、そんなアホなことはしませんね。「日本人の親切心につけこんだ詐欺」なんて見方はワタシにはできません。「ただのスケベ心につけ込んだ詐欺」です。あえて被害者を「擁護」するとすれば、その自称シンガポール人、男性の理性を簡単に狂わすほどの"美人"なのかもしれません。なにしろ、タイのオカマは綺麗ですから。もちろん、騙される人がいるということは、そんな単純な話ではなく、実に巧妙なやり口なのでしょう。
 
おそらく、この手の詐欺はさらにさらに進化して行って、被害者もあとを断たないでしょう。タイの日本大使館員を呆れさせないようにしたいものです。彼らの給料は税金です。こんなことの後始末に労力=税金を使わなければならないのですから、納税者であるワタシとしては、この手の買春好きなアホな日本人旅行者は「糞以下」です。クソならホッポッテおけば良いですが、その始末に手間=税金を使うことになるのですから。
 
 
6.ドラッグの誘惑
これはアジアを旅行していると良くあることで、ドラッグを商売にしている連中に声を掛けられます。特にバックパッカーのような西欧人がいっぱいやってくる場所では日常的です。ドラッグは御法度なので、どのような誘いがあっても、キッパリ断りましょう。ドラッグの罰は重いですから、どう考えても興味本位でやったら割に合いません。
 
また、タイにはドラッグ密告制度があり(通報すると報奨金が貰えるらしいですが詳しいことは判りません)、これを利用した警察官と密告者の共謀によるワナの話は良く聞きます。「ハッパ、ただであげるよ」なんて言われても貰わないほうが良いです。そんなことを言われて仲良くなって、警戒心がなくなってきた時に、吸っているところを警察に踏み込まれて、「逮捕、重罪」で脅され、賄賂としてすご〜い額を支払うなんてこともあるそうですよ。まあ、賄賂で済めば非常にラッキーとも言えますが、賄賂を払ったのに逮捕される場合もあるようですから、シロートはいかなる場合も避けて通ったほうが良いでしょう。もっとも、「僕はドラッグをやりにタイに来ました。思いっ切りトコトンやりたいと思います。手に入る場所を教えてください」という若者に会ったことがありますが、こういう人には何を言ってもムダなので、「あっ、そうですか、それはそれは。お気を付けになってください。入手場所は判りませんが、そこらの入れ墨した汚い西欧人に聞けば良いのでは?」って感じでしょうか。
 
昔はサムイ島あたりでも、堂々と「マジック・マッシュルームあります!」なんてレストランに看板が出ているのを見かけましたが、それは違法?になる前のハナシです。また、バリ島のクタでも、夜になると「マジックマッシュルームは要らんか〜」と石焼き芋屋のように売っていた時代があります。インドなどは、道端に生えている大麻の新芽をちぎって、そこらに干しておいて吸う・・・というのがフツーだったと聞きましたが、今は、どうなんでしょうか? そう言えば、昔パキスタンのカラチでハシシ(大麻樹脂、発音はハシシュと聞こえます)を買わないかと言われたことがあります。ビールの大瓶1本分くらいの量で、「これを日本で売れば儲かるぞ」とのこと。ホントかよと思いましたが、ドラッグであることは会話から判たものの、そもそもそれが何から出来ているのか知らなかったので、丁重にお断りしたことがあります。
 
海外では「ドラッグ要らない?」と聞かれるのは、それくらいフツーのことです。
 
これを読んで、東南アジアに行こう!と思ったアナタ、危ないからやめておきましょう。
 
 

ヨーロッパ編(置き引きやスリ)
  
1.悪名高きバルセロナ
スペインでの盗難被害は突出して多いように思いますが、そのスペインの中でもバルセロナは「超」がつくほどドロボー天国、旅行者にとっては地獄ではないでしょうか。とにかく、バルセロナは強烈だと思います。どうしてこんなに軽犯罪者がいるのか不思議なくらいたくさんいます。しかも警察は取り締まりはしないようで、野放しです。ドロボーの具体例ではなく、とにかく、バルセロナに行く・・・というだけでアラーム100%で臨みましょう。置き引き、スリ、ひったくり、強盗・・・・、何でもありです。
 
  
2.飲食店や空港などでの置き引きとひったくり
置き引きはとても簡単にできる犯罪です。欧州では猛威をふるっていますが、東南アジアやその他の地域でも一番メジャーな犯罪になっていくと思います。
事例1
バルセロナ駅のファースト・フードで、カバンを置き引きされたことがあります。隣りの椅子にカバンを置いていたら、横から話しかけられ、そっちを向いた瞬間に、別の人間がカバンを持ち逃げしたようです。ワタシはまったく気が付きませんでした。約20秒ほどで気が付いて、話しかけてきた人間がまだそこらにいるか見回しても、すでにいませんでした。近くのテーブルで食事をしている人達に「カバンを持っていかれたが、誰か見てない?」と聞いても、目撃者はいませんでした。駅のコンコースなどを探しましたが、結局犯人らしき人物は見あたりませんでした。
後日クレジットカード会社から連絡があり、盗まれた約10分後にはガソリンスタンドでカードが使用されていたことが判りました。犯人達はクルマでさっさと逃走したようです。
以来、ワタシは食事をする時は、カバンやディパックを隣りの席に置くものの、どんな場所でも、かならず椅子と荷物をワイヤーでロックしておくようにしています。
 
事例2
ミラノの割と高級なレストランで仕事仲間と食事をした時に、仕事帰りなので、みんなバッグを持っていました。高級店だから大丈夫だろう・・・という思いから、みんなバッグを足元に置いていました。日本人ではありません、ワタシを除く全員がイタリア人です。しかし、食事後、1人のカバンが消えていました。高級店ですら、置き引きがいるのがヨーロッパです。盗まれたイタリア人曰く、「まさかあの店で盗まれるとは・・・高級な店だから客層も良いハズなのに」でした。
 
事例3
マドリッドの中心地にあるホテルにチェックインしようと、カウンターで足元にカバンを置き、宿帳に記入していると、足元に置いたカバンを持って行かれました。ホテルのカウンターの人がすぐにそれに気づき、同僚が慌てて追いかけると、ドロボーはカバンを棄てて逃げていきました。カバンが重かったからですが、軽かったから、そのまま逃げられていたかもしれません。
 
事例4
マドリッドの空港の近くのレンタカー屋でレンタカーを借りた時、同僚のイタリア人のカバンが置き引きされました。手口は同じで、書類に記入している時です。この時は追いかけましたが、逃げられました。カバンにはIDカードや現金などの貴重品は入ってなかったですが、パソコンが盗まれました。
 
事例5
バルセロナの海岸に日光浴がてらに仕事仲間と出掛けました。ビーチに座って話をしているスキに、同僚の貴重品を入れたバッグが消えていました。この同僚はスペイン人です。手口もクソもありません。黙〜って、気が付かないように持って行かれました。バルセロナは油断も隙もあったものではありません。
 
事例6
車に乗ってマドリッド市内で信号待ちしていると、運転席のダッシュボードに置いていた同僚の携帯電話を、いきなり掴んで持ち逃げするヤカラがいました。何が起きたのか良く判らず、みんなボーゼン。信号待ちの停車でも、車の窓は閉めておいたほうが良いですね。
 
事例7
これは友人の経験談で、ワタシがその場にいた訳ではありませんが、良く聞く話なので、書いておきます。
場所は、パリのシャルルドゴール空港。ここは、10年くらい前は到着客の置き引き多発場所でした。今はどうなんでしょうか? 日本からのビジネス客や観光客は、到着ロビーで出迎えの人と会うことが多いです。しょっちゅう単独で出張している人はさっさと空港を離れるのでしょうが、そうでないと「待ち合わせ」をします。そのスキを狙われて、荷物を置き引きされるという寸法です。観光客の場合は事前の旅行会社の注意があるのか、貴重品などが入ったカバンをしっかり身につけていることが多いと思いますし、なにより添乗員や現地係員が気を付けています。ツアーの場合はどこの国もそうですね、係員は良く訓練されていると思います。ところが、出張者は案外注意を怠っていて、スーツケースの上にカバンを置いたりして、一緒に出張した同僚と喋りながら人を待っています。気が付くとバッグは消えている・・・ですね。着いた早々やられてしまうのは気の毒ですが、ワタシもこの話を聞いたあと、この空港で友人と待ち合わせしたことがあり、友人がなかなか来ないため、1時間ほどジックリ周囲を観察したことがあります。実際、「怪しい人」が多いです。怪しい人とは、「何のために空港にいるのか判らないような行動をとっている人」のことです。観察していると、「誰かと待ち合わせをしてるようでもないのに、周りを良く見ている」、「良く見ているのだけれど、つねに移動しているし、手ぶらである」ような人達です。誰かがヒコーキに乗ってくるのなら、到着出口にいるのがフツーでしょうし、場所を指定した待ち合わせなら、ワタシのように椅子に座って、ひたすら待ち続ければ?と思うのですが、「何のためにここらをウロウロしているんだろう」という人は、案外多かったです。
 
 
3.電車での置き引き
電車での置き引きは、テクニックがあるので、ちょっとした不注意で盗まれるのとちょっと違います。そのため「手口」を書いておきます。
 
始発駅のホーム側の席に座ったら、特に注意しましょう
 
自分の席がホーム側の席だったとしたら、気をそらす「置き引き」に軽くやられることが多いようです。
その手口ですが、誰かがホームから窓をコツコツと叩き、何か言います。何を言ってるのか良く判りませんが、何か尋ねているような感じです。経験上、自分の腕を指さして、時間を聞いているような仕草をするのが一般的ではないでしょうか。おまけに日本人は外国語が不得意なので、その人が何を言ってるのか必死に理解しようとします。実に健気ですが、そうやって気をそらされているスキに席に置いたカバンは消えています。
また、同じパターンで、窓の開く電車に乗っている場合は、たとえ、カバンを膝の上に置いていても、「聞こえない、窓を開けてくれないか」という仕草をされ、両手で窓を開けようとカバンをちょっと隣りの席に置いたスキに、カバンは消えているでしょう。1人旅は彼らにはホントに好都合なカモなのです。
また、ミラノ領事館の統計情報によると、「置き引き」の被害に遭う日本人はヒジョーに多く、たとえば、電車に乗って網棚に荷物をのせようとしている間に、座席に置いた貴重品入りのカバンを盗られるそうです。実にシンプルな方法ですが、これなども、駅の構内または駅付近で「大きな荷物(スーツケースなど)を持った日本人」を物色している連中がいて、電車に乗り込む前からシッカリ目を付けられているということでしょう。油断も隙もあったものではありませんね。
 
 
4.あの手この手のスリ
スリの経験(被害はほとんどないですが)は、山のようにあります。10回や20回ではありません。スラれる場所は大きく分類すると、観光地、電車や地下鉄の中、駅のエスカレーターや改札、バスターミナルといった具合です。また、大きくクチの開いたトートバッグなどは、正直「論外」で、この手の人はところかまわずどこでもターゲットになります。ここでは、キチンとしたバッグやディパックといった「カバンを開けなければ中のものを盗むことができない」ものを対象に実例をお話しします。
  
観光地のスリ
ビジネス・スーツを着たスリ、乞食のスリ・・・、観光地でのスリの出で立ちはいろいろですが、パターンはまったく同じです。彼らは「目隠し」になる新聞や雑誌を持って近づいてきます。乞食なら「お金をくれ」とか何とか言って、目の前に手を出してきます。ビジネス・マンなら読んでいた経済紙を広げたまま、「どんな仕事でここに来てるんですか?」などと、話しかけてきます。その時、必ず、持っている新聞紙や雑誌などで、下が見えないように=カバンに手を突っ込んでも判らないように、アナタの視線をブロックするようにします。したがって、「妙に近くに寄ってくるなあ」という感じです。また、「なんだこの雑誌は?」などと胸元に差し出されている記事を読んだりしていてはいけません。その下で"お仕事"が始まっているのですから。これはワンパターンの手口なので、とても「判りやすい」です。
 
・日中の電車や地下鉄の中のスリ
ローマやミラノの地下鉄には、スリがいっぱいいます。子供の集団スリだったりすることもありますが、彼らは仕事に失敗しても警察に掴まるようなことはないので、ちっとも減らないようです。そもそも、誰も彼らに喰ってかかったり、警察に連絡したりしないのですから、野放しです。
スリの手口は、電車に乗る時に集団でターゲットを囲み、なだれ込むように電車の中で混んでる状態やどさくさ紛れの状態を意図的に作って、カバンの中に手を入れる・・・という原始的なものです。「てめー、人のカバンを勝手に開けて手を突っ込むんじゃねーよ」と言ったところで、警察に差し出される訳ではないので、みんなケロッとしています。ホームで電車を待っている時からターゲットにされているので、ワタシは自分が地下鉄に乗る時は、ターゲットにならないように、乗るのか乗らないのか判らないような中途半端な位置に立ち、空いてる車両があれば、そこへサッと移動して乗るようにしています。彼らは集団なので、みんなでサッとは動けませんから。
 
また、もっと荒手のタイプにオランダで遭遇したことがあります。空港に通じている路線で電車を待っていた時のことですが、仕事だったので1等車の乗り場で待っていると、チンピラ風&マフィア風の5〜6人の集団がワタシ達の後ろに並びました。ホームはガラガラだったし、若造の格好がみすぼらしいので、1等車のお客じゃないだろう、そのうち間違いに気づくだろうと思っていると、電車がホームに入ってきました。彼らは電車のドアがまだ開かないうちから、ワタシ達を後から押すように焦って電車に乗ろうとしたので、電車に乗り慣れている日本人の習性からか、ワタシは「ちっ、鬱陶しい連中だ、混んでいる訳じゃないんだから、先に連中を乗せてしまおう」と横によけました。しかし、一緒にいたイタリア人は押されて電車に乗りました。ワタシがあとから電車に乗ると、連中の1人がワタシに「この電車は空港に行くよね」と聞いてきたので、「行かない、反対方向だよ」と答えました。「えっ、行かない?」「行かないよ、早く降りたほうが良いよ」などとご親切に言うワタシ。しかも、「行かないってよ、降りなくちゃ」などと仲間に大声で伝えたりと、芝居たっぷりだった訳です。実は、先に乗ったイタリア人はこいつらに囲まれて上着のポケットに手を入れられて、強引に財布をとられていたのです。つまり強盗です。でも、「早く降りなくちゃ電車が出ちゃうよ」なんて心配していたワタシはまったくそのことに気が付きませんでした。連中が降りていったあと、床に財布が落ちていました。イタリア人がそれを拾った時、やっと事情が理解できました。主犯格のオヤジが中身を抜き取って財布を投げ捨てたのでした。しかも、ワタシのカバンのファスナーも開いていました。被害はなかったのですが、「この電車は行かないよ・・・」なんて言ってるスキに仲間がカバンの中を物色していたんですね〜。この駅は乗り換え駅らしく、電車はすぐに発車する訳ではなく、1分ほど停車するので、そのことを知っている連中でした。こっちは電車が発車しちゃう〜なんて思って、「早く、早く」と焦って、まったくおめでたいことでした。しかも、「この路線はスリが多いので注意してください」と車内アナウンスしてました。早く言えよ・・・って感じ。
 
・夜行列車の就寝中のスリと言うかドロボー
電車のスリの話ついでですが、知人の女性2人が夜行列車で荷物を物色されたことがあります。路線はパリ−マドリッドです。夜中に誰かが自分の寝ている寝台のカーテンを開け、荷物の中を物色していたそうです。気が付いて声をあげたので実害はなかったとのこと。やはり女性は甘くみられがちで、ターゲットになりやすいかもしれません。夜行列車の通路などで景色を眺めていて、見知らぬ人と話をして、飲み物を勧められて、微量の睡眠薬が混入されていて、あとでユックリお仕事される・・・という事例もあるそうですから、気を付けましょう。
 
エスカレーターのスリ
駅のエスカレーターでは、電車から降りてくるアナタを物色していて、犯人はエスカレーターに乗る時にアナタの前後に立ちます。エスカレーター終点で前に立った犯人が靴のひもなんかを結ぶように屈んだり、躓くような振りをします。要するに終点で犯人は立ち止まるのです。アナタは当然、終点で立ち止まった犯人にぶつかりそうになり、避けようと焦ります。後の犯人の片割れもアナタにぶつかってきます。そのドサクサに紛れてデイパックやカバンから貴重品を盗みますが、「そんな簡単にいくかよ」と思ったアナタ、ワタシもそう思っていましたが、ところがどっこい、そのテクニックは素晴らしいですよ、ホントに。
また、挟み撃ちにせず、アナタの後に立ち、相棒がエレベーターの停止ボタンを押すこともあります。突然、エスカレーターが停まるので、エスカレーターに乗ってる人全員が前のめりになります。その混乱に乗じて、デイパックやカバンのファスナーを開け、財布等の貴重品を抜き取り、またファスナーを締める・・・、それくらいキチンと彼らは仕事をします。バルセロナのピカソ美術館へ行く駅で、この方法でやられたことがあります。ヤラレ放しですね。
 
駅の自動改札のスリ
パリのサン・ミッシェル・ノートルダム駅からRER線でヴェルサイユ宮殿に行く時のことでした。自動改札機を通ろうとした時、改札に立っていた係員のような男が、ワタシが手に持っていた切符を、受け取るような仕草をしたので、その男に渡すと、その男が自動改札機に切符を入れました。ちょうど飛行機に乗る時に搭乗券をグランドホステスに渡すような感じです。
さて、男の手を経て自動改札機に入れられた切符は「エラー」になり、戻ってきました。「おかしいなあ」と切符を取って券面を確認する男。実際には男はワタシの切符を折り曲げて機械に通らないようにしたのだと思います。そうやって注意をそらし、別の男(隣りの機械を通るフリをしているヤロー)が左手に持っていたカバンのファスナーを開けていました。ぶち切れたワタシはその男を「このスリ野郎が!」と大声で怒鳴り、ぶち殺してやろうと本気で思いました。が、こともあろうに、カバンのファスナーを開けた男も逆ギレ。かくして、他の乗客や駅係員の注目するところとなり、人だかりが・・・。もちろん、騒ぎで警察が来たりしたらドロボーは形勢が不利ですから、係員のフリをした男が、逆ギレした男を無理やり引っ張って行って、彼らは退散。
 
バスターミナルのスリ
これは、またまたバルセロナ。長距離バスのターミナルでの話なので、バックパッカーの人には関係あるかもしれず、一応、書いておきましょう。
マドリッドからバルセロナまでバスで移動した時、大きな荷物はバスのトランクに入れました。さて、バスがバルセロナに着いたら、自分の荷物は自分で勝手にトランクから取り出すのですが、当然、「我も我も」とトランクに乗客が行きます。ワタシは基本的に混んでいることが大嫌いなので、みんなが荷物を取り終わってから、最後に行くことにしています。5mくらい離れたところから、その様子を眺めていると、まだ10人ほどがトランクの前に立って、中へ手を伸ばしています。でも、良〜く見ると、トランクにはもうワタシの荷物しかないんですね〜、不思議です。ワタシは近寄って行って、日本語で「ドケドケ〜、それはオレの荷物だ!」と大声で言いました。つまり、自分の荷物が他人に持って行かれると思ったからです。ところが、彼らの手は、荷物を取るというのではなく、ただ、取るフリをしているだけでした。まるで手招きするような感じの動きだけ。「あっ、そういうこと」と納得しました。彼らは最後の荷物の持ち主が現れるのを待っていたのです。そして、その持ち主が来たら、「押し合いへし合い=混んでいる」ことを演出して、ワタシの貴重品が入ってるデイパックを狙おうという魂胆だったのです。もちろん、この演出された混雑で、同じバスに乗ってきた人の中にはすでに貴重品を盗まれてしまった人もいるかもしれませんね。ターゲットはワタシだけではなく、トランクに荷物を入れた全員ですから。
 
恐るべし、バルセロナ。長距離バスが到着すると、少なくとも乗客でないドロボーが10〜15人程度は待機していて、バスのトランクが開くと、どこからか乗客のフリをして、わーっとトランクに集まってきて、ドラクサ紛れのスリ行為に及ぶ・・・という訳です。
 
※2017年8月、マドリッド最大のバスターミナル(南バスターミナル)にグラナダから到着したところ、おまわりさん2人がバスから荷物を取る乗客にスリが近づかないように警備してました。いかに被害者が多かったかということだと思いますが、気を付けるにこしたことはありません。
 
5.スリ対策について
欧州ではスリに必ず遭遇すると思って間違いないですが、基本的な対策として、貴重品はカバンやデイパックから簡単に取り出せない場所に入れておけば、大丈夫だと思います。カミソリなどでカバンを切られても、大丈夫なように「保管」しておきましょう。ワタシのカバンはカミソリなどでは切れない素材で出来ています。
 
ただ、財布はしょっちゅう出したり入れたりするので、案外、カバンに安直に入れておくものです。そこをスリは狙っている訳ですが、その対策として、ワタシは、パスポート、クレジットカードなどの入った「本財布(貴重品袋)」と、現地通貨を入れる「一時使用の財布」を分けて使い、「本財布」はカバンから簡単に取り出せない場所に保管し、「一時使用の財布」には2〜3,000円程度の現金を入れておくことにしています。スリにはこのくらいの対策で十分だと思っています。盗られても少額の被害で済みます。もちろん、少額でも盗まれれば気分は悪く、腹も立ち、もっと注意していれば良かったと後悔もします。が、自分の気のゆるみを反省し、大きな被害に遭わないための授業料だと思うこともあります。
 
ただし、スリではなく、置き引きはカバンごとなので、貴重品を奥にしまっておいてもアウトです。置き引きを考えると、ウエストバッグ、そして究極は腹巻き式の袋でしょう。ワタシはこれらが嫌いなので、「本財布」が盗まれた場合に困らないように、大荷物の中に「予備のクレジットカード」をコッソリ入れてあります。たとえパスポートやクレジットカードを盗まれても、クレジットカードが1枚あれば困るようなことはありません。また、本財布の現金自体も2〜3万円しか持たず、基本はクレジットカードで現地通貨を手に入れています。以前はシティ・バンクのワールド・トラベラーカード?とか言う口座を作って使っていましたが、あまりレートが良くなかったので、やめました。現金自体をあまり持たなければ、被害額自体は大きくならず、たとえ盗まれても「またかよ、クソー」という程度で済みそうだからです。済まない気もしますが・・・。また、腹巻き式ですら、睡眠薬を飲まされたら、裸にされて全部盗られてしまうので、見知らぬ人からの飲み物・食べ物には要注意です。
 
※ATMでのクレジットカードのキャッシングで、スキミングの話を良く聞きます。基本的には暗証番号がカメラなどで盗まれるとのことで、ATMは「夜は使わない、人がフツーにいる場所のATM」。そして、どんな場合でも暗証番号を入力する時に片手で隠すようにしています。カメラは所詮カメラですからね。